確か雑誌で見て、これはカッコええな、と思ってクロケット&ジョーンズの茶色のキャップトウを買ったのは2003年のことだ。
当時でもけっこう高かったのだけど、元町高架下の怪しげな店で相場よりずいぶん安く売られているのを見つけて、少しばかり悩んでから買ったのだった。それからソールを3〜4回交換しながら履いたが、十数年履くとさすがにアッパーの傷やクラックが目立ち始め、しまいにはライニングのつま先側で指が当たるところも破れ始め、さすがにそろそろ寿命か、ということで暇をだしたのがかれこれ5年ほど前のこと。
そのコノート（Connaught）は今だに現役のモデルらしいが、最近ではずいぶん値上がりしてしまい、2003年当時であればハンドグレードが買えたぐらいの価格になってしまっている。
もっともその傾向はクロケット&ジョーンズに限った話ではない。いずれのブランドも、15年ほど前に比べれば、だいたい1.5倍ぐらいの値段になっているように思う。聞くところによると最近はレザーシューズに使えるような質の良いカーフレザーが取れなくなってきているのだとか。そこに加えてコロナやらウクライナやら円安やら。
となるとこれからさらに値上がりする要素しかないじゃないか。
などと思いつつトレーディングポストのオンラインストアを見ると、コノートが安くなっている。
とは言っても昔の定価よりまだ高いぐらいだが、前記のような事情を考えると、これは今のうちに買っておくべきでは…
ということで注文した。その翌日に
お問い合わせ頂きまして、ありがとうございます。
【Trading Post 公式オンラインショップ】カスタマーサポートでございます。大変恐縮ではございますが、提携倉庫の在庫移動と店舗状況の影響により、現在、在庫の確保及検品確認作業にときまして、少々お時間をいただいております。
明日改めてお返事させていただきますので、お返事いましばらくおまちいただけますようよろしくお願いいたします。
というメールが届いた。お問い合わせなんてしてないんだけどな。
まあとにかく在庫があるかどうかわからんのだな。明日まで待てっていうんだから待とうじゃないか。
しかしその翌日にメールは来なかった。
どないなっとんねん、と思いつつ1週間ほど経ってからやっと
ご注文頂きました下記商品でございますが、
在庫を確認しましたところ、すべて完売となっておりました為、
ご注文のキャンセルをさせて頂きたくご連絡いたしました。
というメールが来た。
なめとんかワレ。
その後Amazon、楽天、本国のメーカー直販オンラインストア、等で比較検討した結果、Amazonにはサイズが無く、UKのオンラインストアもちょうどセールをしており安いのだが輸送費および輸入関税を考えると結構高くなり、楽天で買うのが一番安いということがわかった。ポイントも使えるし。
注文した2日後には商品が届いた。ちなみに先代はチェスナットだったが二代目はダークブラウンだ。
よく見るとつま先の先端部分に小さい傷がある。やられた、と思ったが、クレームしたところで交換する品はないだろう（わたくしの注文した6.5は完売になっていた）。どうせ履いているうちにこのくらいの傷はすぐに入るだろうし、この程度なら何とかごまかせるだろう。まずはプレメンテをして、それからおろすとしよう。
