野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

色彩の詩人

兵庫県立美術館で開催中の「シャガール展」、ずっと気になっていたのだが本日やっと行ってきたのだな。兵庫県立美術館は今回初めて行ったけど、交通の便があまり良くない。加えて、一日中雨が降り続けていた。にもかかわらずかなりの人出だった。これがもし晴天だったらえらいことになっていただろう。
それでも、展示のほうは「ロシアとフランスから、珠玉の名作が約150点」というくらいだからなかなか立派なものだった。特に、巨大タペストリ3点は圧巻。色々あったけど、やっぱり「ニース・コートダジュール」シリーズが好きかな。あの陽光溢れるコートダジュールを描いているのに、半分以上は夜の風景。昼間でも、どこか陰鬱な色使い。故郷ヴィテブスクの空か。「ミモザとバラ」みたいに明るいのもあるけど。ニースのシャガール美術館から持ってきたやつもあったな。これも好き。執拗なまでに繰り返し現れる鶏の頭、バイオリン、牛、花束、などなど。まあ観てて飽きませんな。と言いつつも小一時間ほどで腰痛と空腹のためお開きにしたけど。