野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

恐れ入谷の鬼子母神

あれは今から2〜3年ほども前だったか、朝日新聞の土曜beの「フロントランナー」で、ワーキングマザーのためのコミュニティ「ムギ畑」の代表として、勝間和代という人を初めて知った。
それからしばらくすると、あのヒト何だか立て続けに色んな本を出してるな、と思っていたら、今やあんなことに。その土曜beでも連載してるし。「お金は銀行に預けるな」などと言われるとどうしても「俺様に指図するな」と著書も読まずにいたのだが、今度の新刊は、「読書進化論」。「読書好きのみなさまに捧げる、新しい読書本」なんていわれると、つい手が出ますわな。うーん、やっぱり読んでみるか。

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)


ま、やっぱり勝間さんはタダ者じゃないね。書店に30分〜1時間ほど滞在し、その間に購入する本が十数冊!「こんなに買っても本代なんて、飲み代に比べたら安いものですよ!」いやいや、一体どんなとこで飲んではるんですか勝間さん(まあ彼女はほとんど飲まないみたいだけど)。そんな無茶したら普通は飲み代の方が安いですって。まあもちろん投資対効果って考えれば本のほうが「安い」んですけどね。
本の読み方にしても、あれだけシステマティックなやり方をすれば、同じものを読んでもそりゃ結果には差が出るわな。この本はクソだ、と思ったら読まない、てのもなかなか真似できないな。根性で読んでしまうのよね、もったいないから。でも彼女に言わせれば、そんなもんを読むのに費やしてる時間のほうがもったいない、と。うむむ、ごもっともです。
日々の生活における本の位置づけみたいなものには、すごく共感できるが、あたしの場合はもっと道楽寄りだからね。朝日新聞の連載を読んでも、俺様みたいな怠惰で享楽的な人間にはちょっと真似できないなあ、と思うことが良くある。こう思う時点でもう勝負はついてるな。