今日は東京へ出張だったので、行き帰りの新幹線で「縄文聖地巡礼」を読んだ。
- 作者: 坂本龍一,中沢新一
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2010/05/24
- メディア: 単行本
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本文中に「この世界で貴重なものを見いだすのは、なにも特別な場所ではなくて、自分の住む町であったり自宅であったりする」とある。なるほど。だからよく見ると、南方熊楠が言うところの「日本人の情緒の基層」であるとか縄文文化の名残みたいなものをあちこちに見つけることができるんですなあ。写真がふんだんに使ってあって、諏訪も若狭も青森も、いずれも独特な空気の「縄文聖地」が何とも言えん感じですなあ。
そして、日本地図の南北をひっくり返した「環日本海諸国図」、これってちょっと衝撃的で、確かにこうやって日本海を内海と見立てると、世界がまた変わって見えますなあ。そんな感じでいろいろと、刺激に満ちた一冊でございました。