野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

調子に乗るんじゃねーぞAmazonよ

Amazonで数か月前から、キャバレー・ヴォルテールのいくつかのアルバムのリマスター盤が出るからっていうんで予約を受け付けていた。
これの輸入盤がけっこうお買い得な感じだったので、名盤"The Crackdown"(いや、よう知らんけど)を予約注文した。

Crackdown

Crackdown

注文したのが9/29、その時の「お届け予定日」は11/14〜11/16だったのだが、それ以降数回にわたって「Amazon.co.jpへのご注文について」というタイトルで、「お客様にご予約いただいている以下の商品の発売日が変更されたため、お届け予定日を変更いたしましたのでお知らせいたします。」というメールを受け取った。いちばん最近では「誠に申し訳ありませんが、ご注文いただいた以下の商品の入荷遅延により、お届け予定日を変更させていただきました。」と微妙に言い回しが変わってきた。「お届け予定日」は年明けに変わっていた。そして「商品は引き続き入荷できるよう手配しますが、万が一、仕入先から入荷の見込みがないことが判明した場合、またはご注文数が入荷数を上回った場合、やむを得ずご注文をキャンセルさせていただくこともありますので、ご了承ください。」などと書いている。
ふざけるな、と思って注文をキャンセルした。Amazonはときどきこういうことがある。
実はタワレコではもうすでに在庫ありなのだ。ということでタワレコオンラインで買うことにした。なに、300円のクーポンもあったりして、同じぐらいの値段で買えるのですよ。
キャバレー・ヴォルテールを初めて聴いたのはたしか高校生ぐらいのころ。夕方のラジオ番組で特集していたのを録音しようとしたのだけど、うっかり変な時間にうたた寝をしてしまい、目が覚めた時にはすでに番組の途中、まさにこの"The Crackdown"が流れているところだった。後悔しながら中途半端な眠りから目覚め、どんよりとした気分で聴くこのノイジーな音が、なんとも不快だったのを良く覚えている。それだけインパクトは強烈だったということだ。だから、ちゃんと聴いたことはないけれどもずっと気になっていた。そしてこの度、やっとアルバムを入手したわけだ。
無機質なビートに、なんだか不快で不吉な音。悪夢の中で聴こえてくるようなヴォーカル。陰鬱きわまりないのだが、これがまたクセになるのだな。
いま気づいたけど、このバンド名の由来になっている「キャバレー・ヴォルテール」ってチューリヒにあるやんけ!ていうか先々週チューリヒで旧市街をうろついてる時に前を通ったよ。「あ、キャバレー・ヴォルテール。」と思ったけど、まさかあれが本家本元だったとは… 知ってたらもっと気合入れてちゃんと観たのに!くっそー覚えとけよ!