野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

銭の勘定できへん侍は何をさせても木偶の坊

がっつり朝寝をしてダラダラ過ごしていたら、あっという間に夕方になっていた。
明日は雨みたいだし、今日のうちに行っとくかー、と嫌々ながら走りに出た。
安威川を渡って中央環状線を南摂津の手前ぐらいまで行ってみた。あの辺は走っててもちーとも面白いことないですな。まあ行く前からわかってた事だけども。
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そんな感じで8km。もう日が暮れているというのに、ダイキン工業の建物にデカデカと表示されていた気温が30℃だったのにげんなりしたが、それでも少しは涼しくなったことだし、そろそろ10kmぐらいは行っても良いような気はする。そのためにはもうちょっと早起きしないとね。
まあそれにしても日が暮れるのが早くなったものだ。18時半にもなれば、もうすっかり暗い。
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WOWOWで『決算!忠臣蔵』をやっていたので追っかけ再生で観た。

決算! 忠臣蔵 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2020/05/02
  • メディア: Blu-ray
やたら面白いなこれ。
討ち入りするのだって金がかかるんだよ。そりゃそうだ。
経費を使うたびに、画面上に費用明細と残金がリアルタイムで表示されるのが斬新で面白い。
予算は限られているというのに、番方の連中ときたら、何も考えずにほいほい金遣いやがって!という勘定方の気持ちがよく分かる。
赤穂と江戸を往復するのだってもちろん旅費がかかるわけで、画面上で道中の赤穂藩士たちにARっぽく「37万円」の文字がふわふわついて回るのには笑ってしまった。でもそういうことなのよな。
ほいほい金を遣う大石内蔵助と、とにかくコストを切り詰めようとする勘定方の矢頭長助が最初の頃は何かと対立していたのが、矢頭が死んでしまった後はコスト意識に目覚めてしまった大石。いよいよ討ち入りの具体的な段取りを話し合う会議において、必要な装備を列挙していくたびに費用が積み上がっていく様子に気を失いそうになるのが、浅野内匠頭の命日に、と設定していた討ち入り予定日を吉良の在宅日に合わせて前倒しすることで大幅コスト削減(滞在費を減らす)一発大逆転、というのがクライマックスだろう。
実際の討ち入りのシーンは無く(シミュレーションはあったけど)、いきなり後日談が語られるというのも潔い。
後はやはり内蔵助を演じる堤真一のオーバーリアクションがナイスだな。見ていて「なんでやねん!」と突っ込みそうにところできっちりと、過剰なまでに「なんっでやねん!!」とやるのがツボなのだ。

原作は『「忠臣蔵」の決算書』。

「忠臣蔵」の決算書(新潮新書)

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気になりつつもまだ読んだことがなかった。これも読んでみないとな。