野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

赤兎馬飲んだった

久しぶりに難波の天秤棒へ行った。
カキフライ食べたいなと思ったけど、全部で5人いて、ひと皿に4個入り。
まあ5人もいれば中にはひとりぐらい「カキはあきませんねん」という人もいるだろう、と思ったら、ほらやっぱりね。とか言ってほくそ笑んでるわたくしは人でなしなんでしょうか?
それにしてもスルメの天ぷらはやっぱりうまいやね。

ブルース・リーの霊言て何やねんな

『ブルース』って花村萬月の小説と同じタイトルやんけ、と思いながら、文庫の新刊を読んでみた。

ブルース (文春文庫)

ブルース (文春文庫)

「貧しさから這い上がり夜の支配者となった男」影山博人が主役のようで実は、彼に関わる女たちが8つの短編小説の主役のように思える。
影山博人は両手両足に6本の指を持って生まれてきた。6本の指を持つ男、でまず連想するのはハニバル・レクター博士だ。そして交通事故で3本になってしまった指でギターを弾いていたのはジャンゴ・ラインハルト。でも影山博人がギターを弾くわけじゃない。というか音痴らしい。
そして、「敏江はサービス精神旺盛なポール・マッカートニーよりも、 ジョン・レノンの湿っぽさが好き」なのだそうだ。その感じ、わかる気がする。
どうにも陰鬱で、上品なポルノグラフィ。不思議な魅力のある小説だった。

どて焼き食べへんかったやないの

大阪マラソンの打ち上げで、ウラなんばで飲んできた。
いえ、わたくしは1ミリも走ってませんけどね。もっと言うと応援もしてませんけど。
はるばる東京からやってきた友人が参加していて、大阪は不案内なのでエエとこに連れていってくれ、と頼まれて。
別に予約してなくてもどっか入れるわな、と軽い気持ちでまず「たか鳥」、空席があるように見えたが予約で満席と。つぎに「たゆたゆ」、ちょっと待ってください、というから待っていたら、しかるのちに「満席です」。待たせといてそれはないやろオイ。もう入れる気でいたかは、すっかり焼きとんの口になっている。大阪焼きトンセンターという手もあるが、さすがわたくしもフルマラソンを走った人間を立ち飲みに連れて行くほど鬼畜ではない。うむこれは仕方がない、新規開拓するか、ということで高島屋の東側のごちゃごちゃした、ウラなんばで最もホットな一帯にある焼きとん屋に入ってみた。名前は… 忘れた。
枝豆を注文したら、突き出しの次ぐらいに持ってこない店に対するわたくしの評価は低い。この店もトマトと豆腐のサラダを先に持ってきやがった。枝豆はスピード命だと思うのだけどなあ。そんなことないですか?(誰に訊いとんねん)
枝豆はまあ良いとしても、焼きとんおまかせ5本が待てど暮らせど来ない。待ちきれず進捗状況を確認したら「今焼いてます」なんて言ってたが、ありゃ忘れてたのだ。ごまかしてもわかるのだ。ナメたらあかんぞコラ。焼酎メニューにある赤鹿毛を切らしてるってのもポイント低いな。
いや実は、焼きとんはなかなか美味かったのよ。つくねも。だけど上記のようなアレコレがあったので、かなり心証悪いのよな。
また行くことあるかな?あるかもしれんな。たゆたゆが一杯のときは。
そんなわけで焼きとん屋は早々に切り上げ、他の店に行ってみることにした。
で、「ふれんちおでんとどてやきの店 七縁」なんてのがあったので入ってみた。

ここは30分500円でセルフ飲み放題、時間は30分単位で設定可能、という面白いシステムだ。わたくしたちが座ったカウンター席の目の前にはハイボールのタップがある。ここから注いだら良いのだ。わたくしは白ワインを飲んだが、これもボタンを押したら冷蔵庫の中にあるワインボトルからポンプによってグラスに注入されるようになっている。料理もなかなか美味い。酒はまあテケトーにたくさん飲めたらええ、てな時にはぴったりだ。ここはもう一度ちゃんと行ってみたい。
てな感じで、ぶちぶち文句言いながらもそれをネタにして、機嫌よく飲んだくれてきたのであった。やっぱりウラなんばはオモロいですなあ。

播磨の魚と備前焼

土曜日というのは大抵あれこれと用事が詰まっていて忙しいものだが、訳あって本日は予定がまったく入っていなかった。そんな時こそ、普段できないようなことをやればよさそうなものだが、まあ結局はダラダラと過ごしただけだ。昼前に走ってから風呂に入り、昼飯にカレーを食べる、と。
昨日カレー食べたんちゃうんか、というツッコミが入りそうだが、ちゃんとしたカレーを食べたかったのだ。南茨木の駅前、よりは少し離れたところにあるガネーシャマハルというインド料理屋。もうずいぶん前(たぶん10年以上)からある店で、どんなもんなんかなと思いつつ一度も足を踏み入れたことのなかった店だ。あんな微妙な場所で、ずっと潰れずに営業しているのだから、そんなに悪くはないだろうと思って行った。

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うん、そんなに悪くはなかった。まあこんなもんだろう。ナンが巨大だ。インド料理屋ではありがちだが。カレーを標準の辛さで注文したら、どちらかというとマイルド寄りだった。あまり辛味には強くないわたくしでもそのように感じるのだから、けっこうマイルドと言えるのではなかろうか。ほんまもんのカレー好き諸氏は、「辛口」を指定された方が良いかもしれない。
昼飯を食べて帰ってお茶を飲んで、などとしているうちに眠くなって昼寝。本日イベント出店している妻を迎えに行く時間となった。
で、夜はもう寒いし家で何か作ると妻は言うのだが、外に出ようぜ、と茨木神社近くの「播備」へ。カワハギの肝和えなんぞがあるじゃないか。

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こればっかりは日本酒でないとあきまへん。
じゃこえびのかき揚げも絶品だ。

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てな感じで何品か食べ、わたくしは2合ほど飲んで、わりと早い時間に帰宅した。
走ってカレー食って酒飲んだだけの1日だったな。まあたまにはそんなのもよろしかろう。

奴らアンノーンがどうとか言ってやがったぜ

本日、所用により鳥取への日帰りを敢行。いつもの高速バスで、昼の12時半ごろに鳥取駅に到着した。まずは昼メシ、で何食べよう?としばし悩む。軽く砂丘そば?いやなんとなくカレー食べたいな。カレーといえばベニ屋か。でもあそこまで行くのもちょっとジャマくさいし。などと悩みつつ歩いていると、駅構内に「キンサッタ」などという目を覆いたくなるようなネーミングの店ができているのを発見。

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駅ナカバル」てあんた、何でもかんでもバルって言っときゃ客が入る、ぐらいな安直なこと考えてないか?まあいいや手近にあるし。てなことでカレーを食べようと入ったら、昼どきということもあって満席… には見えないが、まあとにかくしばし待て、と。すぐに案内されるだろうと思ったがなかなか声がかからない。禁煙席を希望したのでこんなに待たされるのだな、ということで、喫煙席でもかまわんからとっとと案内してくれたまえ、と申し出た。で連れていかれた席があーた、これでもかってぐらいにケムリ臭くて、うわさすがにこれはちょっと、と怯んだものの断るタイミングを逃してしまった。ちなみにわたくしのすぐ後に案内されたおっさん二人組は、「うわっ、これは無理!」と直ちに退却していた。卓越した判断力だと思う。そんなわけですっかり動揺して、普通のカレーを食べようと思っていたのに、うっかりハンバーグカレーを注文してしまった。ハンバーグカレーは注文後2分で席に届けられた。

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レンチン丸出しである。いろいろ失敗したな、と思いながらとにかくハンバーグカレーを流し込んで昼食を終えた。シャツが強烈にタバコ臭い。

 

さて昼間の用事を終え、大阪に戻る18:10発のバスに乗る前に、軽く一杯。と思って17時ごろにいつもの「村尾」に入ると、驚いたことにほぼ満席になっている。で「料理出てくるのにかなり時間かかりますけど…」と告げられる。なんだか強烈なデジャヴだぞおい。ものすごく入ってほしくなさそうな感じで、でも他にこんな時間から開いている店は無いし。まあさすがに1時間もかからんだろう、ということで席に着く。鷹勇のひやおろしに、じゃこおろし、モサエビの造り、そして炙り〆さば。まあ何だかんだで最初の品は20分ぐらいで出てきた。早く出てくるはずのじゃこおろしは最後になった。前回は厨房の担当者が急に休んだため、てなことだったが今回はちゃんと揃っているっぽい。要は早い時間に満席になってしまったためにテンパってしまってたということのようだ。しっかりせんか。

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しかしなんでこんな早い時間にこんなに混むのだ、と不審に思ったのだが、近くで飲んでいたグループから聞こえてきた会話(声がデカいのだ)で気づいた。ポケモンGOだ。今日は鳥取砂丘ポケモンGOのイベントをやっているのだ。まったく余計なことをしやがってあのダジャレ知事め、と呪いつつ、もう一杯飲もうかと思ったがなんだか気勢をそがれた感じで、ここはとっとと引き揚げることにした。いや何となく、温かい汁物がほしくなってきたのだ。そう。ここはやはり鳥取アイデンティティがほとんど感じられない、あの砂丘そばでシメようではありませんか、と鳥取駅構内の店に向かった。ところが驚いたことに件の店には、本日分の麺が無くなってしまったので営業を終了した、と表示されている。

メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。

決意はしたものの、邪智暴虐の王がいったい誰なのか皆目見当がつかず、それより問題はこの温かい麺類を渇望している俺様をどうやって満足させるかということだ。駅のホームにも砂丘そばはあったような気がするが、そのためだけに入場券を買って入るのか?バカこくでねぇ。近所にラーメン屋があったはずだが、そんなもん悠長に食ってる暇はない。ううむどうしてくれよう、とシャミネ鳥取内の店を見渡すと、nana’s green teaなどという小賢しげなカフェで、なぜかうどんを供しているということを発見し、ここに不時着することにした。「厳選された良質な抹茶やほうじ茶を使用したドリンクやスイーツを楽しめる和カフェ」になぜ、温泉卵たぬきうどんなんてものがあるのか、まったくもって理解に苦しむが、まあそこは目を瞑ろう。税込810円という価格設定についても言いたいことが無いわけではないが、背に腹はかえられぬ。

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というわけで、また発車5分前にバスに乗り込むことになった。

とにかく今回は、ポケモンGOにすっかり振り回された格好だ。イベントを企画して観光客を誘致するのは結構だが、それに対応できるだけのリソースを確保しないと、現場では混乱が巻き起こるだけですぜ。駅の土産物屋も、エキナカのコンビニも、エゲツないほどの行列ができていたなあ。だいたい鳥取駅前てのが、ショボすぎるのよ。もうちょっと気の利いた飲食店を増やしてほしいもんだ。

そんな無理せず録音にしとけば良いのに

昨日の廃人レベルの二日酔いから、本日は酒が飲めるくらいにまでは何とか復活した。
例によってボンルパの35%オフクーポンで買ってきたアリアニコが美味い。ついうっかり一本空けてしまった。

これではまた寝落ちしてしまうかも、と心配しつつも『ラヂオの時間』を観た。

いやあさすがですな。酔っ払ってても寝落ちの心配なんぞ無用でございました。
とある主婦が書いた脚本がラジオドラマとして採用されたものの、出演者のワガママその他もろもろの都合により、原型をとどめないほどに次々と改変されて行き、当然ながら辻褄が合わなくなるのを現場が慌てふためきディレクターが奔走(文字通り走っている)しながら無理くり帳尻を合わせる。その様がダイナミックかつ抱腹絶倒というやつで。
これはまた、様々な事情により、実際の作品が脚本家の意図した通りに完成することはあり得ない、という現実に対する脚本家である三谷さんの悲痛な叫びであるとともに、それでも理想の作品を目指すことを決して諦めないという決意表明(あるいは戦線布告?)てな見方もできますな。

ハッピーアワーは19時までだからチューイして!

火曜日の夜に本町で呑んだくれて、本日はすっかり廃人。朝は何とか起きて仕事には行くものの、時間の経過とともにだんだんと具合が悪くなっていくパターンだ。朝は辛うじて味噌汁とコーヒーを飲めたが、昼は何も食べられない。夕方になってやっと、食堂の自販機で買ったドーナツを食べることができた。
西本町の「串バカ98」なんていう店へ行ったのだ。

tabelog.com

総勢5名。うち1名は小一時間ほど呑んで東京へ帰る予定。だったはずがぐだぐだになって帰るのを断念して(させて)しまった。これがいかんのだな。その後はもうすっかりタガが外れてしまってとめどもなく…
わたくしのコートのポケットにレシートが入っていたのであらためて吟味したところ、17時半から22時半ごろまでに合計で生ビール9、ハイボール21、焼酎3、熱燗一升8合を飲んでいたようだ。何これホントにバカじゃないの?そりゃ廃人にもなるわなあ。