野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

遅い事なら牛でもする?

 途中まで読んで、長いこと放置していたんですが、やっと読み終わりました。R.カーヴァーの「Short Cuts」です。

Short Cuts: Selected Stories (Vintage Contemporaries)

Short Cuts: Selected Stories (Vintage Contemporaries)


昨年の7月に旅行でアメリカへ行ったときに、LAのファーマーズマーケット内にあるBarnes&Nobleで買った本です。もう1年近く前になりますねえ。ストーリーのうちいくつかは、邦訳(村上春樹訳)が出ている「Carver’s Dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選」にも収録されています。なんだか、「それでどうなるんかな」って思ったところで話をぶっつり切られてしまう終わり方が多いように思います。最初は気持ち悪かったんですが、ちょっと癖になる感じもあります。この中にある、「A Small, Good Thing」(邦題は「ささやかだけれど、役にたつこと」)、「Carver's Dozen」にも入ってますが、かなり印象に残ってる一編です。よく考えたら、先日読んだ「武器よさらば」と同じで、医者は大丈夫、問題ないと言ってたのに、いきなり死んでしまうという何だか酷い話ですねこれ。