野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

シマウマかぁ

本日は鳥取から大阪へクルマで移動。日中は暑くて、30℃近くあったんじゃないだろうか。一方で、戸倉峠にはまだ一部雪が残っていた。無茶苦茶な話ですな。平日だから高速はガラ空きで、快適。帰って一服したらプールに行くつもりだったけど、思ったより疲れていたせいか夕方から寝てしまって、結局今日はそのまま。明日がんばらないと。
さて、「闇将軍―野中広務小沢一郎の正体」を読んでみて。

闇将軍 (講談社プラスアルファ文庫)

闇将軍 (講談社プラスアルファ文庫)


二部に別れていて、第一部は野中広務、第二部は小沢一郎についての話。第一部は本人にはり付いて取材した内容にもとづいており、野中氏の肉声というか、喋った言葉がそのままに近いかたちで書かれており、これがなかなか面白い。その一方で第二部は小沢氏のゼネコン疑惑や岩手での強権支配などを一方的に暴き立てているだけのような格好になっており、こっちはちょっと退屈。これを真に受けると、小沢一郎は本当に悪魔だっちゅう事になる。本当なのかも知れんが、いきなりそういわれるとちょっとな。
この本を読む前に「老兵は死なず」「私は闘う」を読んだのだけど、その時に思ったことがこの本の最初の方に書いてあった。亀井静香が野中氏を評して語った言葉として、「野中というのは国士みたいな男で、のちの世代に苦しみを残してはいけないというようなことを考えている。が、野中はそうした面と、派閥の利益代表をつとめるという両面をもっている。いわば“シマウマ”だ。ときによって、国士の柄が太くなったり、利益代表の柄が太くなったりする。」とあった。なるほど、うまいこと言うねえ。