少し前に読み始めて、しばらく中断していた「ティファニーで朝食を」を読んだ。
- 作者: カポーティ,龍口直太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/07
- メディア: 文庫
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ヘプバーン主演の映画(観てないけど)でも有名だが、途中で間があいたせいもあってか、なんだかもひとつつかみ所の無い話だなあ、というのが正直なところ。村上春樹に言わせれば、カポーティは「最初の1ページから読者を魅きつけ、有無を言わせずに魅了してしまうタイプ」であり、「強烈な文体や美的感覚で読ませる作家」なのだそうだが、別にそうでもなかったな。海外の翻訳された小説を読むときに独特の違和感というのがどうも気になるというか。
だけど一緒に収録されている3つの短編は、いずれもちょっと良い感じだと思う。特に、「クリスマスの思い出」は、哀しいけどキュート。