野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

勘弁してください、ファインマンさん

ふと思い立って、「ファインマン物理学」の4巻、「電磁波と物性」を久しぶりに読んでみた。「ファインマン物理学」は名著だ。初めて読んだのは2巻の「光・熱・波動」で、確か大学4年生のころ。それまでどうしても理解できなかった熱力学について何かを掴んだ感触があり、ちょっと感動した覚えがある。決して「数式を使わずに」なんて軟弱なことは言わないが(そりゃ物理の教科書だからな)、とことんしつこく、本質の部分が見えるように丁寧に説明されている。
なのだけど、この4巻はどうもヘビーだ。確か最初にこれを読んだ時も、結局途中で投げ出したような気がする。3巻の「電磁気学」を読んどかないと、その内容があまり説明されないままに次から次へと出てきて、どうにも理解不能になってしまうのだ。考えてみれば原著は確か3巻と4巻を合わせて、VOL.2なんだよな。というか和訳するときにVOL.2を3巻と4巻に分割した、といった方が正確か。まあだから当然といえば当然だ。日本語版のファインマン物理学、全5巻のうち、その3巻だけが持ってないんだよなあ。やっぱり買うかなあ、今さらだけど。
そういえば大学1年のとき、「物理学III」だったかな、要は電磁気学だけど、それを落としてエラいめに遭った事を思い出した。gradとかdivとか∇なんていうのを見ると、また不整脈が…