野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

石と砂のまち

仕事のほうは問題なく終了。帰りは金曜の夜、23時45分チェンナイ発シンガポール行きに乗り、シンガポールで土曜の朝8時20分発の大阪行きに乗り換え。シンガポールには朝6時過ぎに着く。時差を考えると、実はチェンナイ-シンガポール間の飛行時間は4時間弱だ。夜中(日本時間では3時)に飛行機に乗り込んで晩飯を食べ、ちょっとうとうととしたところを叩き起こされて乗り換え、という嫌がらせとしか思えないような旅程だ。
とまあ文句いいながらもなんとか無事に日本に帰ってきたわけですよ。
金曜日の夕方、少し時間があったので、マハーバリプラムへちょっとした観光に連れて行ってもらった。この辺りは、そこかしこに石を削って作られたヒンズー教の神の像がある。世界遺産に登録されている建造物も色々とあるそうで、せっかくだからその時に撮った写真でも載せておこう。
まずは、「パンチャ・ラタ」。なんでも一枚の岩を切り出して5つの寺院を作ったのだとか。ほんまかいな!?にわかには信じがたい話だ。

次は「アルジュナの苦行」。巨大な壁画というかレリーフというか。岩を削って作られている。全体はこの写真よりはるかに大きい。圧巻。

そしてこちらは「クリシュナのバターボール」というのだそうで。一緒に写っている人々の大きさでわかるように、かなり巨大だ。なんでこれが転がり落ちてこないのか。まったく不思議。ちなみに横の方の斜面を子供たちが滑り台のようにして遊んでいる。みんなが滑るものだから、すっかりテカテカになってしまっている。

こちらは「ガネーシャ・ラタ」。名前の通り、中にガネーシャ神が祀られている。ちなみに前に座っている女性は、ガネーシャ神に対して何か願い事をしているのだか、それが叶えられたのだかで、イモの煮たようなやつを道行く人々にふるまっていた。案内してくれた現地人は貰って食べていたが、僕はまあ、気持ちだけありがたくいただいておくことにした。

今回のインド出張はまあだいたいこんな感じだ。訪問先の会社の皆さんには本当に色々と世話になった。おかげで大きな問題もなく、快適に過ごす事ができた。
そのぶん、インドに行ったといっても、たぶん上っ面のほうをなぞっただけになっているのだろう。だいたいがインドといっても広くて、北と南でずいぶんと違うらしいし。そこから先のディープ・インドを体験したいかと言われると、うーん、微妙だな。
まあでも、けっこう面白かったよ。