わたくしの敬愛するウチダ先生の本は、実はだいたいどれも同じようなことが書いてある。それでも、それぞれの本のテーマにより、少しづつ違ったふうに読めるのだから面白い。そういや養老センセの本も同じような傾向があるなあ。
「死と身体」とはなんだか物騒なテーマだが、ケア=介護関係のシリーズの一冊、という訳の分からなさ。内容としては身体論にフォーカスされている。
死と身体―コミュニケーションの磁場 (シリーズケアをひらく)
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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本を「身体で読む」っていう考え方はなんだか斬新だなあ。でもわかるような気はするよ。
一方で、危機に瀕した際に身体をリラックスさせて感度を最高にするのが生き残るための最良の戦略、なんていう話は、へええ面白いなあとは思うものの、どうもイマイチ実感がつかめない。何か武道をやってりゃよかったかな。いまさら合気道を習うわけにもいかないもんな。