アジャイルソフトウェア開発というお題では、それはもう色んな人が本を書いているわけだけど、これはアリスター・コーバーンによる、その名も「アジャイルソフトウェア開発」。
アジャイルソフトウェア開発 (The Agile Software Development Series)
- 作者: アリスター・コーバーン,Alistair Cockburn,株式会社テクノロジックアート
- 出版社/メーカー: ピアソン・エデュケーション
- 発売日: 2002/08/30
- メディア: 単行本
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そのまんまやがな。ええまあそうなんですけどね。
どんなプロジェクトにも通用する、万能のソフトウェア開発方法論は存在しない。既存の開発手法のなかから良さそうなヤツを選んで、それぞれのプロジェクトに合わせてカスタマイズするのがよろしい。
って、そんな当たり前の事を300ページも費やして言われてもなぁ… てのがまあ正直な感想ね。
いや、延々300ページ費やして言われたから、やっと当たり前のことのように思えてるのかもしれないけど。だとすると立派な本だ。何というか、もちろん頭ではわかってたけど実感としてはあまり無かったのが、ちょっと変わってきたというのは多少あるかもしれんな。
あと、ちょっとばかし訳が硬いな。それに、ドーキンスの「利己的な遺伝子」を引用するのは良いけど、「メメ」なんて書くなよ。「ミーム」だろうがよそれは。訳者もそれぐらいは確認しとくべきだと思うぜ。そんなとこで手を抜くと、思わぬところからケチがつくってもんだ。
もちょっと、クリスタルファミリーについて具体的に説明された本を読んでみるべきだったかな。
決して悪い本ではないと思うのだけど。ちょい失敗。