「ソフトウェア開発者採用ガイド」なんていうタイトルの本、あの「Joel On Software」のジョエル・スポルスキーが書いた本でなければ、手に取ってみたかどうか。サブタイトルは「優れた技術者の集まる会社にする方法」だ。まだ硬いよ。原題は「SMART & GETS THINGS DONE」だ。クールじゃないか。
- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この原題、日本語では「頭が良く、物事を成し遂げる」という意味。つまり、そんな開発者を見つけてきて採用しなさい、と。
さっきはタイトルにケチをつけたけど、本文は良くこなれた、読みやすくて気の利いた翻訳になっている。もちろん原文も素晴らしいのだろうが、それだけではなかなかこうはならないからね。
まあ簡単に言えば、上記のような「頭が良く、物事を成し遂げる」一流の技術者だけを上手に採用し、適切な処遇で最高のパフォーマンスがでるようにお膳立てして働いてもらうことで、アナタの会社も業界で最強になれますよ、てな話だ。
…まあ、当たり前といえば当たり前、かな。それができりゃ世話ないよな。て、決してこの本を貶めるつもりは無いのよ。示唆に富んでいて、何よりとても面白い本なのだから。
それにしても、どうもソフトウェアの業界って、「アカンやつは結局どうしてもアカン」ていう認識があるように思う。アカン連中を集めて、なんとかチームとして最高のパフォーマンスが出るようにしよう、みたいな話ってあんまり聞かない。いや、無いことは無い、というか確かにそういう状況でよりマシな方向にもっていくためにはこうしましょう、というのもある。だけど、結局はスーパースターを集めたチームには勝てないよ、となってしまう。
…残念ながらそれは真実だと思うけど。