野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Thanks Chad, great book!

名著「MY JOB WENT TO INDIA」の著者Chad Fowlerの新作「情熱プログラマー」が出た!と思ったら、なんのことはない、「MY JOB WENT TO INDIA」の改訂版らしい。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方


Twitterでこの本の宣伝をしているChadに対して、「MY JOB WENT TO INDIA」はすでに読んだのだけど、それでも読むべきなのか?(えらく失礼な言い方だな、よく考えると)と訊いたところ、そりゃもちろん読む読まないはアンタの勝手だけどな。ちなみに今回の改訂で20%〜30%は新しい内容になってるよ、というような感じの返信をもらった。なるほど2割っていったらそれなりの内容の変更だわな、と思って読んでみた。
前の本は「オフショア開発時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド」というサブタイトルで、"Will Code For Food" と書かれた紙を持ってストリートにへたり込む、失職した(多分)プログラマ、というのが表紙になっていた。「うかうかしてると俺たちの仕事はなくなっちまうぜ」という、どちらかというと危機感をあおるようなメッセージだったと思う。今回はもうちょっと前向きな感じというか。サブタイトルも「ソフトウェア開発者の幸せな生き方」になって、まあオフショア云々とかもあるけど、とにかく自身が日々成長するには、こんな考え方で、こんなことをするのが良いんじゃないの、という内容になっている。純粋にテクニカルなソフトウェア開発のスキルをもっと磨きたい、というエンジニアよりも、いずれは起業したいとか経営者になりたい、という志向のエンジニア向けの本ですな。今回も、よくこなれていて(ややこなれすぎ、という感じもなくはないが)とても読みやすい翻訳で、そのあたりも素晴らしい。名指しはあえて避けるけど、この手の本って壊滅的にひどい翻訳もあるから、このクオリティは貴重だと思う。