「マイクロソフト戦記」というタイトルにつられ、思わず手に取ってしまった。「闘うプログラマー」といい、やはりマイクロソフトというのはどうも、殺伐とした現場でソフトウェア開発が行われている会社のようだ。
- 作者: トム佐藤
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
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それにしても「世界標準の作られ方」という副題が大きく出たな、という感じではある。実際、あんなWindowsがどうして世界標準、デファクト・スタンダードになり得たのかというところをインサイダーの立場から回想し、綴った本だ。この手の本っていうのは、ともすると自慢たらたらになってどうにも鼻について仕方がない、てなことになりがちなものだ。が、この作者のキャラクタがちょっとトボけているというか憎めないところがあって、楽しく読める。よく見ると、かなり壮絶な修羅場をくぐり抜けていたりするのだけど。