野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

哀しみの恋人達

月曜日から風邪で苦しんでいたが、とにかくひたすら寝て、汗をかいて、というケダモノ療法が功を奏したか、もう今日はほぼ平熱(測ってないから知らないけど、そんな気がする)、頭痛はほとんどなく、節々の痛みも無くなった。相変わらず喉は痛いが、昨日よりだいぶマシ。そして、いわゆる熱の華と呼ばれる水泡が形成されつつある。要するに最終ステージに突入だ。ここで調子に乗らず気を抜かず、さっさと寝るのが早く確実に治すコツ。

ところで10月17日のエントリにおいて、"Blow By Blow" の邦題「ギター殺人者の凱旋」について書いた。あの後に調べたところによると、あのタイトルは日本で独自に作られたものではなく、現地イギリスかアメリカの宣伝用ポスターに書かれていた惹句 "Return Of The Axe Murderer" を直訳したものらしい。
(ソースはこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/rikasana2000/1164343.html
Axeてのはギターのことなのよね。だから直訳すると「ギター殺人者」。当時の洋楽って、たいてい変な邦題がついてたから、てっきりそのうちのひとつだと思ってたよ。すまんすまん。
ちなみに変な邦題って、単なる "Layla" が「いとしのレイラ」、 "Angie" が「悲しみのアンジー」になってしまうのはまだ良いとして、ディープパープルなら何でもかんでも「紫の〜」、そして、バンド名を冠したアルバムタイトルが妙に大層な日本語になる、つまり "Van Halen" が「炎の導火線」、"Van Halen II" は「伝説の爆撃機」、"Aerosmith" にいたっては「野獣生誕」というのはいかがなものか。まあこういうのってちょいヘヴィめのロケンロールなバンドにありがちなようで。つまり当時この手のバンドは、日本市場ではワイルドなイメージで売り出したかったんでしょうな。ターゲットはたぶん、中学生とか高校生の男子。今どきの高校生なんか、こんなタイトル見たら二度と手にも取ってみなくなるんちゃうか、とおっちゃんは思うんやけどな、どやろ。
最近は音楽でも映画でも、あんまり変な邦題って付けなくなった。それを残念に思う人々というのは世の中に結構いるようだ。
個人的には、「別にええんでないの?」と思っている。あしからず。