連休で着々と三国志を読み進めている。三の巻、「玄戈の星」まで終わった。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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圧倒的な存在感で主役級の呂布が、こんなに早く死んでしまうとは思わなかった。遥が死んでからずっと、後妻だかなんだかよくわからん微妙な立場だった李姫が、曹操との戦いに出て行く前の呂布の首に赤い布を巻くシーン、そして傷ついた愛馬・赤兎を、劉備軍の武将・成玄固に託すシーン、早くもそんなちょっとしたクライマックスがある。
吉川版がどんなのか知らんが、少なくともこの北方版は、こういったあたりをすごくクールに、センチメンタリズムを排した表現で描き、それが却って泣かせる、というのが心憎いな。