野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

けったいなお方やで

横尾忠則と各界の著名人との対談。

見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)

見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)


いやこれはさすがにちょっとキツいよ。いきなりUFOとかチャネリングとか神霊とか言われるとさ。でも対談相手はあまりそれについての疑義は差し挟まないのだな。そうなの?それで良いの本当に?ひょっとしてスルーして適当に話を合わしてるだけ?
誤解してほしくないが、俺様だって頭からそういうものを否定するつもりはないのだよ。だけどさ、もう本当にいかにもそんなの当たり前の話でしょみたいにやられると、ぇええ〜、って思うじゃないやっぱり。そんなことないのかな皆さんは。
この本で最も面白いのは、草間彌生氏との対談かもしれない。いや、対談になってない。途中で草間さんが何度か「あなた(=横尾さん)とは話ができないと思う」みたいなことを言い出し、なんだか会話もややこしい方向に行こうとする。それを、必死で司会者(?)が前後の脈絡が一切無いような質問を次々に繰り出し、とにかく対談が終わらないようにあちこちに誘導しようとする、そんな様子が見て取れて、なんだか面白かった。
おそらくこんな読み方は間違っていると思うけど。