野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

爆笑?小ネタ集

「遠野物語」は超有名だが読んだことはなかった。角川ソフィア文庫で続編の「遠野物語拾遺」とセットで出ている。

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)


まさにありとあらゆる民間伝承の集大成。やはり日本人の宗教は多神教だ。それも土着の、とてつもなく人間臭い神様の。お供え物をケチると祟られる。子供たちが何やらバチあたりなことをしているのを叱ると、「子供たちと楽しく遊んでいたのに邪魔しやがって」と機嫌を損ねてしまい、逆に罰が当たる。
新約聖書のように、違う人が語る同じような話がたくさんある。神様だけではない。河童に天狗、山姥、山男。我々が幼い頃から慣れ親しんできた昔話、言い伝え、迷信、都市伝説の類いが満載だ。
ことによると、本当にいたのかも知れない。これだけ科学技術が発達した世の中にそんなことを言えば、そんなアホなと一蹴されるかあるいは、いやこれはこんな現象を、昔の人は勘違いしてしまったのだよ、と科学的に説明されてしまうだろう。
でもやっぱり、「ひょっとするとそういうのもあったのかも」って思うほうが何か楽しくないですか?