うーむ、「きむでじゅん」で変換すると一発で「金大中」になるが、「かんさんじゅん」では「閑散純」になってしまうな。がんばれ姜尚中。
じゃなくて。
姜さんの本を読むのは、この「リーダーは半歩前を歩け」が初めてだ。
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 新書
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リーダーシップ論。に見えて、実は金大中追悼本。というわけでもないだろうが、大絶賛。だけど、全然イヤな感じはしないね。姜尚中氏はしゃべりもクールだが、文章はもっとクール、というか知性を感じさせますなあ。
普通にリーダーシップ論として読むと、実はあんまり大したことは書いてない。というと言い過ぎだな、まあ普通にその辺で誰かが言ってそうな内容だ。それよりも、後半に書かれている内容、戦後日本のリーダーについて語る、これがなかなか秀逸だ。一方的に彼らを弾劾するのではない。正しいとか間違っているとかいうことではなく、「なぜ、彼らのようなリーダーが求められたのか」という視点で語られているのが面白い。この人の語り口は結構好きかも。嵩にかかって吠え立てるよりも、こんなふうにクールに語られるほうが説得力あると思うのだ。