「イノセント・ゲリラの祝祭」、待望の文庫化。とりあえず上巻を読んだ。
それにしてもなんで上下2巻に分ける必要があるのか。単行本のほうは1冊になっているのに。持ち歩きがしやすいように、という配慮だろうか。
イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 文庫
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ロジカルモンスター白鳥にハメられ、ついに田口センセが厚生労働省まで乗り込んで行くことになるというお話。
しかしこれを読んでると、厚生労働省(というか中央省庁、あるいは霞ヶ関の官僚たち)っていうのもまた、魑魅魍魎が跋扈する世界という感じがするな。事実が誇張されているのか、あるいはありのままに描くとヤバすぎるので、ちょっと手加減しているのか、どちらかはわからんが。あのエキセントリックな白鳥が、ものすごくマトモに見えてくるというのがこれまたスゴい。
同時に別の物語(たぶん「極北クレイマー」)が進行中であることも匂わせるのもいつもの手口だ。わかったよ乗せられてやるよ。文庫になったらね。