「シャーロック・ホームズ」のシリーズって、小学生のときに何冊か読んだような気がするのだが、例によってその内容をちーとも憶えちゃいねえ。そもそも何を読んだのだろう。「バスカヴィル家の犬」とか「恐怖の谷」とかそのへんだろうか。とりあえず「緋色の研究」は読んでないと思うんだ。多分。
- 作者: コナンドイル,Arthur Conan Doyle,延原謙
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1953/05
- メディア: 文庫
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昨年の夏に、ウチダ先生に「暑い夏休みはシャーロック・ホームズを読んで過ごしましょう」と勧められ、そうかあ、と思いながらも数ヶ月が経過してしまったわけだ。
http://blog.tatsuru.com/2010/08/20_0803.php
んでまあつい先日やっと手に取ってみたわけですよ。
全体的な雰囲気は古くさいが、それがまた味だなーと思う。この本を読んだところでウチダ先生のおっしゃる「ホームズ型の知性」を手に入れられるわけでは無いと思うが、まあそれでも単純に小説として面白いわな。特に話ががらっと変わる第二部「聖徒たちの国」はなかなかの冒険スペクタクルロマンだし。実をいうと途中でドレッバーとスタンガスンの区別が付かなくなっていたのだがそれでも、それなりに楽しめるぐらいに良くできた物語なのだと思う。いやー大したもんだ、サー・アーサー・コナン・ドイル。
わたくしも「あるはずのないものがある」「あるはずのものがない」ことを見いだし、それをとっかかりにして真理に辿り着けるような知性を身につけたいもんである。