野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

本当はトレーシーの肖像

週末になると、別に用も無いのに「ポイント3倍」とかいう営業メールに釣られて、ついタワーレコードに行ってしまう。
そりゃあね、行ったらなんかありますよ。
今回は、いつもの「輸入盤千円生活」でふっと目についた "Jaco Pastorius" が試聴機にセットされている、という罠が仕掛けてあった。

Jaco Pastorius

Jaco Pastorius


まさに「今さら何よ?」という感じの超有名な名盤なのだけど、なぜかちゃんと聴いたことがない、という。とりあえず試聴してみて、一曲目の "Donna Lee" で「ぉおおっ!」となるわけですよ。んでこの曲、ほとんどベースとパーカッションしか入ってないから全体に音量が低くて、ちょっとボリューム上げめにして聴いてると、2曲目の "Come On, Come Over" の頭でいきなりどかーんと来てびっくりする。しかしカッコええなあ、Sam & Dave。続く "Continuum" で「何じゃいこのベースは?!」ということになって、4曲目の "Kuru/Speak Like A Child" の勢いにもうすっかりヤラれてしまい、わかったよ買うよ、買ったらええんやろ、とレジに持って行くわけですよ。この曲、最初聴いた時はストリングが妙にマハヴィシュヌっぽいと思ったが、いま聴き返してみたらそうでもないな。
まーそんな感じで超絶ベースが満載で、軽く腰を抜かしつつ。なんかちょっとマーカス・ミラーっぽいな、と思って、いやいやそうじゃなくてマーカスがジャコっぽいのだよ、というかこうやってあらためてマーカスを聴くと、随所にジャコ・リスペクトな味わいがありますな。
まーこういう感じで、まだまだ聴いたことの無い名盤が世の中にはあれこれあるわけで、いやはや困ったもんですよ。