本のストックが切れたので、昔読んだ本をひっぱり出してきた。
「ドゥルーズの思想」。
- 作者: ジル・ドゥルーズ,クレール・パルネ,田村毅
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 1980/01
- メディア: 単行本
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25年以上前に読んだ本だ。
といっても内容なんぞさっぱり憶えていない。ただひたすら、何が書いてあるのかさっぱり理解できなかったということだけは憶えている。
当時、なんでそんな本を読もうと思ったのか。さあ、なんででしょう。そういうのがカッコええと思ったんでしょうなぁ。80年代って現代思想みたいなのがちょっと流行りでもあったしねえ。
さて今回、ちょっとぐらいは何かわかったのかというと。
いやーさっぱりですなあ。
いきなり「生成変化」、「=になること」とか「逃走線」とか「根茎(リゾーム)」とかいうような面妖な術語をロクな説明も無しに次々と浴びせかけられて、わかるわけがないだろそんなもん。
これって原題はDialogues(対話)なのよな。確かにそれをそのまま「対話」にしたんじゃ「無題」に近いタイトルかもしれない。でもだからって「ドゥルーズの思想」ってのもどうかと思うけどなあ。いや間違いじゃないけど、調子に乗ったアホな大学生あたりがちょっとお手軽な感じの入門書と勘違いしてうっかり買ってしまったりするんじゃないの?いやまあ俺様のことだけどさ。
とりあえず、二元論を否定すること。なんでそんなことをする必要があるんだろう。そもそもその動機がよくわからない。
などとぶつぶつ文句を言いながら、とにかく読み終わった。意味のわからないテクストをとにかく読み通すというのは苦痛だが、これもある種の訓練になっているという気がする。
まあ、ドゥルーズの読み方としては間違っていると思うけどね。