先週の後半に、本のストックが無くなった。何か調達しておかなければならない。しかしながらあまりあれこれとじっくり吟味している時間も無い。というわけで仕事帰りで天下茶屋駅での乗り換え時、10分ぐらいの隙に天牛堺書店で、適当にぱっと目に付いた新書を買っておいた。
それが、「ねじれの国、日本」だ。
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
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タイトルはまあ、なんのこっちゃという感じだが、そこはそれ、堀井憲一郎さんですから。
2月11日はなぜ「建国記念日 」なのか?というところから話は始まる。
うん、そういやあんまりそんなのちゃんと考えたことも調べたこともなかったなぁ。
その辺をとっかかりにして、堀井さんの色んな説が展開されていくわけだが、いやあこりゃすごいですな。
日本の建国神話は、6世紀の「日本国起動プロジェクト」によって、てきとーにでっちあげた(というとどうも聞こえが悪いな)ものらしい。
なんでそんなことをする必要があったのか。
外圧なんですな。われわれ日本人というのは、つねにそういう外圧、というか外の世界に対する説明の必要性があって初めて、国家というものの体裁を整えようとする、でもほんとはそんなジャマくさいことしたくない、そういうもんらしい。
読んでると、あーなんだかウチダ先生の「日本辺境論」でもこんな感じのこと書いてたよなー、と思ったら、やっぱり参考文献として上がってた。
日本、そして日本人ていうのは、やっぱり世界でもかなり特異な国であり民族であるらしい。でも良いのだよそれで。
いや結構さ、最近なんかは「こんなことではいかーん!」って目を釣り上げて言うヒトたちがいるじゃないですか。なんかああいうのってどうも苦手でさ、いいじゃねえか別によぉ、と思ってたりしたのよ。でもやっぱりいいんだなこれで。ダラダラしてて良いんだよ。そうでしょ堀井さん。
え、そんなこと言ってない?あらまぁ。