伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンはクロスロードで悪魔に魂を売り渡し、それと引き換えに何でも好きな曲をギターで弾けるようになったという。
こういう、悪魔と取引をするとか呪いをかけるとかいった類の話をやたらと好む、中二病みたいな人たちが世の中にはいるものだ。
ってまあ俺様のことだけど。
ぜんぜん知らない作家だったが、書店で見かけて、お?と思って「僕と悪魔とギブソン」という本を買って帰った。
- 作者: 久間十義
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 文庫
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ちょっと表紙のイラストの感じなんかからラノベ系ですか?と思わなくもなかったが、軽めのものを求めていたというのもあり、まあええか、と。
いやなかなかどうして、結構ちゃんとしてましたよ。
後半で、ひょっとしてあの映画みたいな感じなんですか、と思ったらだいたいそうだったのだけど、でも最後のオチは、いや厳密に言えばオチてないな。結局いままでの話は妄想なのか、それとも、というのにはあえて答えない。ちょっと「ドグラ・マグラ」な感じに仕上がっている。
それにしてもジョン・ボーナムの死因が実は黒ミサだったという説は始めて聞いたぞ。ウォッカの飲み過ぎでゲロが喉に詰まって死んだのだと思っていたのだが。ひょっとしてZEPファンの間では常識か?
ペイジ師匠、いったい何やってんだか。