野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

飴ばっかなめてると虫歯になるぜ

録画したままたまっていた映画を一本、日曜日の夜に観た。「ジェネラル・ルージュの凱旋」だ。

ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

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チーム・バチスタの栄光」は先に映画を観て、面白いなと思ったので原作を読んだ。ジェネラル・ルージュは逆で、バチスタの小説が面白かったのでシリーズをあれこれ読み、その中にもちろんこの「凱旋」が入っていて、そして今回映画を観た、と。
読んでから観る。かなりの確率でがっかりするパターンだ。が、しかし何事にも例外というのはあるもので。
ジェネラル・ルージュ=血まみれ将軍こと速水救急救命センター長を演じる堺雅人さん、すごいですな。いや原作とはずいぶんイメージが違うのだけど、それがかなり良い方向にはたらいていて。というかそもそもこのシリーズ、ダンゴ親父のはずの白鳥は大男(阿部寛)だし、田口に至っては性別が変わってしまってる(竹内結子)し。神話的な対称性ですな。
原作が上下2冊にわたるボリュームなのを2時間におさめると、大抵はどこかに無理があって、やっぱり原作の方が面白いよな、ということになりがちなのだけど、いやほんとこの映画は良くできてると思う。もっとも、時間の制約が無かったとしても、残念な仕上がりになることはあるけどね。たとえばバチスタのTVドラマみたいに。
2時間の枠なのに、なんだか原作には無いような話まで盛り込んで、それがまたなかなか面白いというね。いやなかなかたいしたもんですよ。