野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

想像力と正義、そして異形のものたち

新世界より」下巻を読み終わった。超大作だ。

新世界より(下) (講談社文庫)

新世界より(下) (講談社文庫)


無駄に戦闘シーンみたいなのが多過ぎる気がしなくもないが、いやもうとにかく最後まで気が抜けない。
最後はめでたしめでたしでハッピーエンド… なのか、これは?
異質なものを排除して作られたシステムは、純粋で完成度が高いように見えるけれど、ちょっとした外乱や環境変化に対して脆弱になる。異分子や不純物を含み、多様性を受け入れることができてはじめて、システムの堅牢性が確保できる。と、これはそんな話じゃないだろうか。