野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Old Sport = 友よ、とシンプルに。

本日、サンフランシスコより無事に帰投いたしました。搭乗前に「友和」で「スパイシーチューナロール」を食べてみたい気もしたが時間がなくて断念。別にあんまり残念ではないけど。機内食用に巨大クロワッサンを買っておいた。帰りのUA885便では映画を、「トータル・フィアーズ」と「グレート・ギャツビー」の2本観た。
トータル・フィアーズ」は以前にも観たことがある。あの「ジャック・ライアン」シリーズなのだけどハリソン君じゃなくてベン・アフレックがライアンだ。実際にはハリソン君がライアンをやってるのは「パトリオット・ゲーム」と「今そこにある危機」の2作だけなのだけど、なんとなくジャック・ライアン=ハリソン・フォードっていうイメージがあるのよな。
まあそれは良いとして、「グレート・ギャツビー」。デカプリオ主演の、リメイク版だ。

華麗なるギャツビー 3D&2Dブルーレイセット(初回限定生産) [Blu-ray]

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ロバート・レッドフォード主演の「華麗なるギャツビー」は観たことないが、原作は野崎訳と村上訳のふたつのバージョンに加えて、原書まで読んだ。が、この2013年バージョンを観て、「こんな話だったかな?」と思った。いや話の筋は大きくは違わないと思う。むしろ、原作のなんだかややこしくてはっきりしないストーリーが、すっきり整理されてわかりやすくなっていると思う。でもなんだか違う物語みたいだ。何と言っても、ヴィジュアルが、原作を読んでいた時に思い描いていたものとかなり違う。ウェストエッグの遠景も、エクルバーグ博士の眼の看板も、そしてギャツビーの屋敷も、全体にずいぶん派手で、非現実感さえ覚えるような感じになっている。VFXも多用しているが、別にそれが悪いとは思わない。最近のワイヤーアクションやCGを使いまくった映画にはちょっと食傷ぎみで、観る度に「またか」とうんざりするものだが、これはちょっと面白いな、と思った。過剰な演出なのだけども、これがギャツビーのそもそものうさん臭さとよく合っている気がした。でもまあこれはあんまり評判良くないだろうな、と思う。あまりに悪趣味だ。個人的にはその悪趣味さ加減が、なんとなく好みなだけだ。そのうちまた原作を読み直してみるとしよう。