野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ビザのちウナギ

今回の帰国中のビザ取得については半分あきらめていたのだが、面接が可能になりました、と月曜日に連絡があった。できるだけ早いタイミングで、と面接を予約できたのが11月19日である。ここでパスポートを預け、だいたい一週間後ぐらいに戻ってくる。けっこう綱渡りだが、なんとか間に合った。

面接は、大阪の米国領事館で受けられるのだが、今回は東京の米国大使館まで行く。大阪の方が比較的空いていて予約も取りやすいのだが、取り扱い件数は東京の方が圧倒的に多くこなれているため、申請から面接可能になるまでがスムーズであろう、というビザ取得代行業者のアドバイスによるものだ。これだけ引っ張られると、ホンマでっか、と少々疑いたくなるが…
面接は朝10時から。前泊しようか迷ったが、面倒なので朝早く起きて行くことにした。6:33の新幹線だ。大使館の最寄駅は溜池山王であるが、新橋や赤坂の方がコインロッカーが多いということなので新橋駅から歩くことにした。そう、大使館に持ち込める荷物には厳しい制限があるので、財布と携帯(1台のみ)と申請書類以外はすべて、駅のコインロッカーに入れていくことになるのだ。駅から歩いて約20分、入り口のセキュリティチェックを抜け、携帯を預けて番号札をもらう。受付をしたら、もらった番号が呼び出されるのを待つわけだが、呼び出される順番というのがランダムで、数字の順番になっていない。けっこうな待ち時間があると聞いていたので、紙の文庫本を持って行っていたのだが、いつ呼び出されるかわからないのでそちらが気になって集中できず、ほとんど読めなかった。結局1時間弱ほど待った後に呼び出されて指紋を取られ、20人ほどの面接待ちの行列に並ばされる。面接というからには別の部屋があって対面で座ってやるのだと思い込んでいたのだがそうではなく、ずらっと並んだ窓口で、収監中の被告と弁護士の接見を立って行うような感じだった。わたくし自身の面接はごく簡単なもので、ビザ取得は今回が初めてか、どんな事業をやっている会社か、何年働いているのか、次のポジションで何の仕事をやるのか、といったような当たり障りのない内容を訊かれて、所要時間としては1、2分といったところか。これが個人事業主のような場合だとなかなか大変なようで、待っている間にもずっと窓口で押し問答をしていたケースでは、かれこれ3年も申請をしているのだがまだ承認されない、却下というわけではなくペンディングとなっている、どこに不備があるのかをはっきり指摘してほしい、弁護士には逃げられた(!?)などというやりとりが漏れ聞こえてきた。こりゃたまりませんな。
所要時間は2時間ほど見ておくように、とのことだったが実際には1時間強といったところか。まあ上出来だろう。本当はその後で森美術館に「村上隆五百羅漢図展」を観に行きたかったのだが、午後から丸の内でミーティングの予定を入れてしまったため、それも叶わず。
仕方がないのでせめてもの腹いせに、早めの昼食として新橋の吉田屋でうなぎを食らったのであった。へへ。美味しゅうございました。
ちなみに丸の内JPタワー内のKitteでは、エントランスホールに巨大クリスマスツリーが設置され、ライトアップが始まる。
まだ11月の中旬だろ。いくらなんでも気が早すぎやしませんかってんだ。と思うが、こっからがあっという間なのよねえ…