破壊的イノベーション(disruptive innovation)、なんてことをクリステンセンが言い出したのは1990年代半ばごろのこと。disruptionという単語にはもともと分裂とか中断なんていう日本語があてられている。確かに、それまでのゲームのルールをチャラにする、不連続な変化。というイメージを上手いこと表している単語だと思う。「破壊的」という日本語はどちらかというとdisruptionによりもたらされる結果にフォーカスしている、という感じはしますわな。
でクリステンセンの『イノベーションのジレンマ』からかれこれ20年以上が経過している。その間に同書の中で紹介されたケースに類似の事例には事欠かず、さらには破壊的イノベーションによる勝者が、また次の破壊的イノベーションにより消えてゆく、というような事例まで出てくる始末。沙羅双樹の花の色、ですな。
そんな諸行無常の世の中をdigital vortexなんていう言葉で表してみる。そう、デジタルの渦。近づくまではなかなか気づかない。気づくぐらいまで近づいた時にはもう手遅れで、渦に飲み込まれて、あーれー。
そんな時代にサヴァイヴするにはどうすりゃいいのさ、ということで、デジタル・ボルテックスに巻き込まれそうなアナタのための『対デジタル・ディスラプター戦略』ってか。
- 作者: マイケル・ウェイド,ジェフ・ルークス,ジェイムズ・マコーレー,アンディ・ノロニャ,根来龍之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/11/08
- メディア: Kindle版
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