店頭に並んでいる『にょにょにょっ記』を見て、あれ?前に読んだのって『にょにょにょっ記』と『にょにょっ記』のどっちだったっけ?と、ちょっとウロっときた(少なくとも『にょっ記』ではない、ということだけは把握しているが)。大丈夫、あれは『にょにょっ記』だ、これはまだ読んでないやつだ。
- 作者: 穂村弘,フジモトマサル
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/07/10
- メディア: 文庫
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ほむらさんのエッセイを読んでいると、彼が古本を偏愛しているらしいことがわかる。どうしてそんなに、と少し不思議に思っていた。今回、『アラビヤ數字の字體』、そして『接吻の變遷』という2冊について、その中身の紹介とほむらさんの率直な感想について披露されていた。なるほど、これはすごい。何だかくらくらしてくる。それぞれ昭和2年、昭和6年の発行だ。ほんの(?)100年前に書かれた内容なのに、まるで別の世界の事のように思えてくる。
まあそれにしてもユルい話ばかり。スマートフォンの反応が悪いので、「しゅっ、しゅっ」と口に出しながらフリックするのが癖になってしまった、とか、落ちてくる人工衛星を避ける練習を自己流でやる、とか、わたくしよりもおっさんをつかまえてこんなこと言うのもちょっとアレなんだけども、ほむらさんって何だかかわいいなぁ。