野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

It’s not my fault.

久しぶりにダラダラと過ごした日曜日、夜は珍しくほぼリアルタイムにテレビでやっている映画を観た。『アイ、トーニャ』だ。

これも劇場で予告編を見て、めっちゃ面白そう、と思っていたやつだ。フィギュアスケートに特に興味は無かったが、ナンシー・ケリガン襲撃事件についてはなんとなく記憶している。まあそれぐらいにインパクトがあったわけだ。当時トーニャ・ハーディングは、実にわかりやすい悪者だったものだが、あれから30年近くを経て、当事者を含む関係者へのインタビューをもとに当該事件の真相に迫る、てな話。
もちろんハーディングにも相応の言い分がある。なるほどそうだったのか、なかなか大変だったのだなと思う一方で、まあ演出があるにしても登場人物が揃いも揃ってロクデナシだ。トーニャ自身の下品さもさることながら、彼女の母の毒親ぶりにはなかなかシビれる。DV夫であるジェフのクソ野郎っぷりも素敵だし、ケリガン襲撃を(勝手に)計画し、「オレはみんなの4歩先を考えてるんだ」と嘯くショーンのアホさ加減が楽しすぎる。だいたいみんな揃いも揃って、いちいちfour-letter wordsを入れんと喋られへんのかお前ら。タランティーノ映画でもそこまでいかんだろう。
あー面白かった。