少し前にWOWOWでやっていた『バリー・シール / アメリカをはめた男』を観た。
やたら面白い映画だ。
トム・クルーズ扮するバリー・シールは実在の人物、というかそもそもこのストーリーが実話に基づいたもの、ということだが、民間の
パイロットがCIAにスカウトされ、諜報活動のついでにコロンビアの麻薬を運ぶ副業にも手を染め… って、そんなアホな話が本当に?と思ってしまう。うむ、どうやら本当にそんなアホな話があったらしい。CIAは杜撰な計画に基づいた作戦に巨額の費用を投じ、ほとんど成果を得ずに盛大な失敗を重ねてきたという、
以前に『CIA秘録』で読んだ話の通りだ。このタイトルの後半部分がなぜ「
アメリカをはめた男」なのか?どう見ても、主人公バリーは「
アメリカにはめられた男」だ。が、ラスト10分ほどで、なるほどそういうことか、ということになる。まったく、よくできた話じゃないか。