亡父の一周忌はつつがなく終了した。
唯一難を言えば、法要の間中ずっと雨が降っており、殊に最後の墓前での回向においては、強風により線香への点火もままならないという状態であったということぐらいか。故人が生前いかに徳を積んでいたかが知れるというものだ。
と、こういう憎まれ口を叩いているわたくしも大概なものだなと我ながら思うのであるが、要するに親譲りの罰当たり体質、と言ったところか。
さて通常法事といえば供養の儀式すなわち法要と、その後の会食がセットになっているものであるが、何ぶんにもこのようなご時世であるからして会食というのは憚られ、仕出し弁当的なものを用意して参列者の皆様に持ち帰っていただくことにした。今回の法事のオーナーであるところのわたくしどもも食べてみたが、なかなか結構であった。
いやあでもやっぱりねえ、普通の会食をしたいよね。
来年の三回忌にはこぜにやあたりでやれたら良いなあ。