野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

おまえの家行ったで〜

11月の始まりはまた、14日間の隔離の開始でもある。
難儀である。それでもホテルではなく自宅で、というだけマシだけども。
当然ながらリモートワークである。最近やっと通勤にも慣れてきたというのに。
リモートだと通勤が不要な分だけ、自由に使える時間が増えるわけで、その点はありがたい。
平日の夜に映画を観たり、てなこともできるわけだ。
ということで『イエスタデイ』。

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面白い映画だった。ビートルズは単なるロックバンドではなく、ひとつの文化であるのだからして、ビートルズのいない世界、というのは音楽だけではなく様々な角度から描かれるべきでは無いのか、という意見もまあわからなくはない。しかし本気でそんなことしたら、ずいぶん込み入った話になってしまったことだろう。
いや、そういうのもまた面白いかもしれんがね。やたら細かく作り込んだ、随所に小ネタだらけの話。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな。うん、それはそれで楽しそうだな。
12秒間の地球規模の停電が発生し、その後はビートルズのいない世界になった。でも実はビートルズだけではなく、タバコやコカコーラも無いらしい。ビートルズがなかったらオアシスも無いんちゃうんか、と思ったら本当にオアシスもいない設定だった。
だったらXTCやストーンローゼスはどうなるんだ、とさらに突っ込みたくなるが、その辺はどうなんだかよくわからない。
ローリングストーンズは存在するけど、"I wanna be your man"はどうするんだ、てなあたりも気になる。
まあ正直なところどうでも良いことだろう。
ナビゲーターの小山薫堂さんが言ってたけど、この脚本は『ラブ・アクチュアリー』と同じ人なのだね。なるほど、わかる気がするな。
劇中でふんだんに演奏されるビートルズの名曲の中に、しれっとオアシスの“Wonderwall”が紛れ込んでいたりするのもなかなか味わい深い。
あーそうそう、エド・シーラン(本人がやってる)のマネージャー、デボラ役のケイト・マッキノンのクセが強くてサイコー。顔芸が絶品だった。
そんな感じで大変に楽しめましたです。