野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

管弦楽組曲の歴史

バッハの管弦楽組曲は、とにかく安くで全曲が入ったもの、ということで買った2枚組CDを昔は聴いていた。
エンシェント室内管弦楽団による演奏らしい。

その後、カラヤン指揮のベルリンフィルのバージョンを購入し(けっこう安かった)エンシェント室内管弦楽団のCDと両方をiTunesライブラリにも取り込んで聴いていた。しかしエンシェント室内管弦楽団のバージョンは、HDD容量が厳しくなった時に消してしまった。
我ながら無茶なことをしたものだ。ベルリンフィル版はブランデンブルク協奏曲が入っている代わりに、管弦楽組曲が全4曲のうち第2番と第3番しか入っていない。つまり、長いこと第1番と第4番を聴かずに過ごしてきたということになる。
やっぱりちゃんと全曲聴きたいよね、というときに、じゃあどのアルバムが良いのだ、ということになる。
Amazonで検索すると、ベルリンフィル版の隣にマールボロ音楽祭管弦楽団版がある。なんとパブロ・カザルス指揮だ。これだと管弦楽組曲、さらにブランデンブルク協奏曲も全曲入りの3枚組だ。
なかなか魅力的だが、3枚組だけあってちょっと高い。高いったって3,000円もしないのだからケチケチせずに買ったらどうよ、てなもんだけども、何となく踏み切れずに十年以上が経過した。
というところに、先日ディスクユニオンで中古盤が千円ちょいぐらいで売られているのを発見し、ただちに買い求めた。

いやあ、第1番と第4番を久しぶりに聴いたぞ。
そしてブランデンブルク協奏曲、こんな曲だったのか。
ちなみに第5番はベルリンフィル版でずっと聴いていたのだが、あのチェンバロの音が小さくてよく聴こえない。あれ、もう終わった?と思ったら実はチェンバロがかすかに鳴っていた、ということが頻発していた。
しかるにこのマールボロ音楽祭管弦楽団による演奏ではなく、チェンバロではなくピアノで演奏されている。非常に聞き取りやすい。
管弦楽組曲も、ベルリンフィルに比べるとけっこうテンポが速かったりもして、いったいどっちが正解なのかわからんが、まあこれもなかなか面白いな、と思う。