ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』ってのは高橋ユキヒロの『ニウロマンティック』("NEUROMANTIC")にインスパイアされて付けたタイトルなんだぜ、てな話を聞いて、へーそうでっかと思っていた。
で最近あらためて『ニウロマンティック』を聴き倒しており、ついでなのでその『ニューロマンサー』を読んでみた。
いきなり舞台は千葉シティ、そして主役はいろんなデータをクラッキングするコンピュータ・カウボーイのケイス。
仮想現実空間はマトリックスとか、データを保存しておく携帯メディアのマイクロソフトとか、AIとか、今でこそ我々にとってはお馴染みのコンセプトがあれこれ出てきて(マイクロソフトはちょっと違うか)、なるほどさすがは元祖サイバーパンク、と感心する。
主役のケイスがサイバースペースにジャック・インし、フリップし、ジャック・アウトしまくっているので、正直なところストーリーはよくわからない。わからないけども、とにかくこの世界観が当時は独創的だったのだろうなあ。