ロシアのウクライナ侵攻とか、中国の権威主義的資本主義とか。
あるいは新型コロナとベーシックインカム。日本国憲法。
一体、何が起こっているのか。いったいどんな理屈でそんなことになるのか。
『この世界の問い方』はそんな話だ。
なのにウクライナときたら、「西側」の仲間入りをしようとしている。あいつらロシアのはずなのに。
ヨーロッパを選んだウクライナに、ロシア(プーチン)が見ているのは、否認し、斥けようとした自分の姿である。人は、一般に、自分自身の中にある嫌悪すべき何かを、他人のうちにみたとき、その他人を激しく憎悪することになる。ほんとうは、その他人でなく、自分自身が嫌いなのだが、その否定的な感情が他人に投射されるのである。(p.31)
なるほど、面白い。
どのテーマについても、だいたいこんな感じで、いや面白いけど、ほんまかいな、と思ってしまう。
ほんまかどうか、は多分わりとどうでも良いのだろう。いや、どうでも良い、はさすがに言い過ぎかもしれんがとにかく、既知の原理や法則が通用しない目の前の出来事に対して、それらを解釈するための理論を何かしら構築していくのが今は大切だ、ということなのではないか。
それがつまり、この世界の問い方、だ。知らんけど。