野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ちゃんとオトシマエつけろやポール

割とあちこちで「資本主義はもう終わりだ」てなことが言われる一方で、いやいやまだイケるぜ、という人々も結構いる。
どっちが本当やねん、と思ったりもするのだが、この『未完の資本主義』は、まだイケるぜ派の学者たちのインタビューだ。

その中にはポール・クルーグマンなんかも含まれていたりする。あんたの推してたアベノミクスってお札刷っただけで終わってしもて、さっぱりワヤやんけ、と思う。しかし彼に言わせれば、あんだけ増税したらアカン言うてたのに、やってもたからやんけ、ということのようだが。
まあその辺は、ちょっと本筋からは外れた話題なのかもしれない。
資本主義は終わり、てなことを言うやつがおるけど、資本主義に代わるシステムなんぞ無いんやで。というのが、ここに登場するみなさんの主張のようである。
うーんそうなのかー。という気になってしまう。
けれども、資本主義というのが、常に収奪の対象となる周縁あるいは外部を必要とする(無ければ創り出す)システムなのだとすれば、やはりもう限界に来ているようにしか思えない。
あるいは、それぞれが対立する主張をしているわけでなく、別の話をしているのだろうか?双方とも「資本主義」という言葉を使っているが、実は異なる文脈で、各自が違う意味のことを指しているのではないか。何だかそんな気がしてきた。