割とあちこちで「資本主義はもう終わりだ」てなことが言われる一方で、いやいやまだイケるぜ、という人々も結構いる。
どっちが本当やねん、と思ったりもするのだが、この『未完の資本主義』は、まだイケるぜ派の学者たちのインタビューだ。
まあその辺は、ちょっと本筋からは外れた話題なのかもしれない。
資本主義は終わり、てなことを言うやつがおるけど、資本主義に代わるシステムなんぞ無いんやで。というのが、ここに登場するみなさんの主張のようである。
うーんそうなのかー。という気になってしまう。
けれども、資本主義というのが、常に収奪の対象となる周縁あるいは外部を必要とする(無ければ創り出す)システムなのだとすれば、やはりもう限界に来ているようにしか思えない。
あるいは、それぞれが対立する主張をしているわけでなく、別の話をしているのだろうか?双方とも「資本主義」という言葉を使っているが、実は異なる文脈で、各自が違う意味のことを指しているのではないか。何だかそんな気がしてきた。