野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

アソシエーションとかコモンとか

『人新生の資本論』を読むと、『ゼロからの資本論』も勧められる。
うむ、まあしゃあないな。

資本論』っていろんな読み方ができるんだな、と思う。
なぜ我々はこんなに生きづらいのか、それは、この資本主義社会の根本原理というのがこうなっているからだ。
とか、
資本主義というのはこうい理屈のものである、だから資本主義に食い物にされないように生きるには云々かんぬん。
とか、
資本主義の限界はどこにあるのか。資本主義が最終的にもたらすものは何か。それはどのようにして乗り越えられるべきものか。
といったような。
この本は上記で言えば三番目あたりの読み方に相当するのだと思う。
終わりのない「成長」を求め続ける資本主義がそろそろ限界に来ていて、その悪影響がいたるところに現れている今、資本主義の代わりになるのは何か。それがコミュニズムであり、社会主義である。
というと、バカこくでねえ、ソ連は30年以上も前に崩壊しただぞ、といわれるのが普通である。
が、いやソ連のアレは違うんだぜ、あれは社会主義ではなくて国家資本主義だ。あいつらマルクスの書いたこと理解できてない。
ということらしい。
マルクス研究は昔よりも進んでいて、以前にはなかったような解釈や新しい知見というのも出てきているそうで。
大事なのは「コモンの再生」でありますね。