野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

加速主義っていうんですね

「新しい戦前」とは、2022年の末に「徹子の部屋」に出演したタモリが言い、話題になったのだとか。知らんかったなあ。

それをタイトルにしたこの対談本が出た2023年の夏は、もう戦前どころか、「ほとんど戦中」と言ってもよいかもしれない、などと始まる。
台湾有事が話題になり、そのままいけば日本はウクライナと同様の立場でアメリカと中国の代理戦争に巻き込まれると。イヤやなそんなん。
でもそれがホワイトハウスの意向であるから、日本政府はそれに従わざるを得ないって。勘弁してくださいよほんと。
対談はこういう外交の話で始まり、その後だんだんと国内の政治、社会に関わる諸問題に流れていく。
この第1章から第3章ぐらいまでは特に、ははあなるほど、そういう見方ができるわけですね、という感じで面白い。
バイデンや習近平の考えることなんてわかりゃしないんだけども、そういうふうな解釈があるんですね、と。とりあえずバイデンも大概ロクなもんじゃなさそうだけど、トランプの復活なんてのもたまったもんじゃないよなあ。