元日の夕方に、録画してあった『ハウス・オブ・グッチ』を観ていたら、何やら長周期の振動で揺れ、気色悪いなおいと思っていたら、それがつまり最大震度7の能登半島地震で、正月早々に物騒なことであった。
まあそれはそれとして映画の方はずいぶんと面白く、どうやら原作があるようだってんで早速Amazonで注文して、読んでみたわけだ。
パトリツィアのややこしい系キャラクターとマウリツィオの経営者としてのダメさ加減は映画以上に容赦ない感じで描かれている。ちなみにマウリツィオの写真も載っていたのだが、映画でのビジュアルそのままなのには驚いた。というか当然ながら映画の方であのビジュアルに寄せたということなのだろうけど。
映画で中心的に語られるパトリツィアとマウリツィオの話も面白いのだけど、マウリツィオがグッチの経営を傾かせて行く様子、そして後半部分のPPRとLVMHのグッチ争奪戦なんかはもっとエキサイティングだ。世界のハイブランドの買収合戦ってのは、まあなかなかすごいことになっているのだなあ。