野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

梅雨入り宣言したんだとかしてないとか

週の前半に飲み会が集中すると、ちょっとしんどいなあ、と思いつつ堺東の「二葉」で一杯。駅からちょっと遠いけど、なかなか悪くない店だ。
閉会したのは21時ごろ。その気になればまだイケる。以前だったらかなりの確率で、平日だろうがお構いなしにそのまま2次会に行ってしまうところだが、最近はそうでもない。これがまあ梅田とか天満あたりならもうちょい行っとくか、となる事もあるのだが、堺から帰ってくるのは正直しんどい。まあ分別がつくようになったのか、単に、老いたな俺様、ということなのか。
あ、でも昨夜は結局、堺で飲んだ帰りに扇町で下車して、浅野日本酒店で軽く引っかけて帰ったんだった。
さすがに連日だとちょっと辛い、てぐらいなもんですね。
週2の休肝日を確保するには、ちょいと変則だが木曜日に酒を抜かねばなるまい。そして週末には浴びるほど飲む、と。楽しみですな。

元気な酒ってどんな酒

山下達郎師匠のライブを観に行った話を書いたら、同じ日に行った!と友人からメールが来た。なんと。
大阪に出張してきたアンディと、南海本線堺駅近くの「はっぷう」でビールを飲んでいる時になぜかジェフ・ベックの話になり、昨年のウッドランドズーパークのライブを観に行ったよ、なんてアンディが言いだした。ちょっと待て、それ同じやつにオレも行ったぞ!何だって?マジかおい!てなことになった。いやはや何とも。

「はっぷう」はいったいどういう店なのかよくわからないのだが、とりあえず正式名称は「とりとうどんと元気な酒 はっぷう」だ。まあ少なくとも夜は焼鳥屋だと思っとけば良いんじゃなかろうか。鳥のたたきも、モモ炭火焼きもチキン南蛮も、いずれも美味かった。でも名物はカレーうどんらしい。
カレーうどんについては、あまり凝ったことをせず、何だったらもう、袋麺をちょっとゆがいてそこにレトルトカレーをぶっかけただけ、ぐらいのものがわたくしの好みだ。しかしながらこの、濃厚なかつおだしがしっかりきいたカレーうどんというのが存外美味い。いやこりゃ参った。
そういう、カレーうどんが名物の店に今夜は行くよ、と聞いていたのに、ついうっかり昼にカレーを食べてしまった。アンディが、まーカレーなら無難だよね、なんて言うのに乗せられてしまったのだ。やれやれ。

 

鞍馬から牛若丸が出まして

1月に帰任時の健康診断を受けたばかりだというのに、早くも春の定期健康診断だという。ああまた検便の心配をしなければならないのかと憂鬱になりながらも無事に2回の採便を行なった上で検診に臨むことができた。とりあえずわかっている範囲では、拡張期血圧が90ちょいとやや高め、腹囲が7mm増加、身長が3mm縮小、という以外に深刻な問題は無さそうである。
それにしてもあの野蛮極まりないバリウム検査が無くなったのはまことに結構なことであるが、血液検査のおこぼれにあずかるような、5年に1回の胃がんABC検診なんてもので代用できるのだとしたら、それまで多くの人々の尊厳を踏みにじりながら毎年行われていたあの検査はいったい何だったのかと言いたい。

いやそんなことより、ミーツリージョナル。348号が『餃子 炒飯 麻婆豆腐』だったので、思わず買ってしまったではないですか。

Meets Regional 2017年 06 月号 [雑誌]
 

そして勢い余って『酒場の本』まで。

 

ミーツの写真は、なんでみんなあんなに美味そうなんだろうなあ。
『酒場の本』に載っていた「アンケラソ」という店が気になる。いやもう、名前のインパクトだけだが。ウラなんばにあるらしい。仕事帰りに現地調査するか。
そんなことしてると「今時分までどこのたくり歩いてけつかんねん、このアンケラソ!」と言われそうだ。『青菜』で植木屋さんがだんさんのお宅でご馳走になって家へ帰って来たときの、嫁はんのセリフである。ちょうど今くらいの季節に聴きたい噺であるなあ。

生年月日を言うてください

連休明けぐらいからやたら暑く、今からこんなんで、これからどうするんだ一体、と先行きが危ぶまれたものだ。ところがここ1週間ほど、ゲリラ豪雨を挟みながらも、快晴でありつつからっとして涼しい、というまことに麗しい天気が続いている。
土曜日に走ったことだし、日曜日は泳ごうか、と思っていたのだが、あまりに天気が良くて、しかも涼しいので、これは外に出ないともったいない気がして、走ることにした。

実に爽快である。脚はダルいけど。
ずっとこんな気候が続けば良いのだけど、もうすぐ鬱陶しい梅雨の始まりだ。
ところで、わたくしが走るのにいつも使っているアプリRunKeeperでは、ランニング中に再生する音楽を、プレイリストから設定できるようになっている。以前は設定画面でiTunesを指定すると「ミュージック」のプレイリストが表示されるので、ランニング用に作ったプレイリストを指定していた。ところが、いつ頃からかプレイリストとして「すべての音楽」か「なし」しか選べなくなってしまった。これはちょっと具合が悪い。RunKeeper側の問題なのか、Music.app(というかiOS)が勝手にAPI仕様を変えやがったのか、まあわたくしとしては後者の可能性が極めて高いと思っているわけだがとにかく、「すべての音楽」だとイーノ博士のまったりしたアンビエントも26分を超える"Bitches Brew"も枝雀師匠の『代書屋』も、みんな一緒くたなわけで、早いところなんとかしていただきたい、と切に願うのである。いやこれらいずれも素晴らしい名作・名演であることに間違いないのだが、やはり走っている最中に「セーネンガッピ!」なんてやられると腰が砕けてしまうので、できれば避けたいと思う次第である。

夜中にものを食うおっさん選手権

タツロー師匠のライブは長かった。軽く3時間を超えていた。
開演が18時半。つまり、終わった頃にはもう22時近いわけだ。わたくしはと言えば、定時で仕事を終わらせて必死でフェスティバルホールを目指して行ったのだけど、それで会場に着いたのは18時15分ぐらい。けっこうギリギリだ。だから、始まる前に腹ごしらえをしとくなんてことはできず、したがってライブが終わった後はかなり腹が減っていたというわけだ。
そんな時は何を食べれば良いのだ?
何となく焼鳥なんか食べたいなー、なんて思ってはいたのだが、いったい今何時だと思っているのだ貴様、はい22時であります、というわけで自粛。おっさんになると、夜中に肉を食らったりした翌日は胃もたれ必至なのだ。先日のノラ・ジョーンズの時はやはり22時ごろから焼きとんを貪ってしまい、翌日なかなか辛い目にあったものだ。
ここはひとつ魚をメインで行きましょう、というわけで、第1ビルの地下にある「酒菜や いしもん」へ。
盛り付けが美しいですな。f:id:neubauten:20170605215017j:image

白えびの天ぷらとか、太刀魚の塩焼きなんてのもいただきまして。ビールの後、日本酒も少々。なかなか良い感じの店でございました。
なんてぇのが前夜の話。朝起きて、ちょっと頭は痛いけど、気持ち悪いてなことはなく、うんやっぱりおっさんになってくると肉より魚のほうが翌日楽でよろしいなあ、なんて改めて思う。

元気なおじいちゃんの名人芸はこれで決まりさ

山下達郎なんて、と正直ちょっとバカにしてたところがあったのだ、昔は。
でも最近(といってもこの5〜6年ぐらいのことだけど)、いや実はやっぱりかなりええんでないのタツロー師匠。と思うようになっていたのだ。それでアルバムもいくつか買ってぼちぼち聴いてみたりして。そうこうするうちに、こりゃひとつライブも行ってみたいぞ、と思い始めた。ライブについては、昔から某友人が絶賛していた、というのもある(その時は、あー山下達郎ねー、ぐらいの反応をしていた)。
そして3月のある日、コンビニの店頭でツアーの宣伝ポスターを見かけたので、日程をチェックして予約したのだ。
って簡単に書いてるけど、実は山下達郎のライブって抽選で、しかもなかなか当たらないものらしい。知らんかった。今回あっさり当たったのは、ビギナーズラックだな。
会場はもちろん、日本一のハコと御大が絶賛するフェスティバルホール。なんか、以前にキース・ジャレット観にきた時と同じような席だな…

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さて、ライブはほぼ定刻通りに始まった。
『ポケット・ミュージック 』のお囃子(お囃子って言うな)に乗ってタツロー師匠およびバンドのメンバーが登場。そして師匠、おもむろにあのギターのリフを弾いて『SPARKLE』が始まった。おお、これですよこれ。これが山下達郎
そして『いつか』ってこれ『RIDE ON TIME』のアルバム1曲めですやん。ふつうに古い曲ばんばんやるんですなあ。で次の曲、イントロ聴いたら『ジャングル・スイング』かと思ったけどそうじゃない。あ、これは『夏への扉』(これも『RIDE ON TIME』ですね)か、でもこんな曲だったかな?と思っているうちに、すぐ違う曲に変わった。『途中で歌が変わるシリーズ』やないか。知らん曲だったが、後で調べたところ『ドーナツ・ソング』だった。うん、確かにドーナツドーナツと連呼しとったな。
ようやくここでMCが入る。で、夏らしい曲を、ということで『僕らの夏の夢』と『風の回廊』の2曲。
次に、他の人のための書いた曲を歌う、という。誰かに曲を提供する時は、その相手に合わせて曲を書くので、自分はまず歌わないような曲を書くのだとか。あまりにもキャラが違いすぎるのだけど… というから、何だおい『ハイティーン・ブギ』でも歌うのか?と思ったら、知らん曲だった。後での解説によれば、鈴木雅之に提供した『Guilty』だとか。
今度はキーボードに移動して、『FUTARI』と『潮騒』の2曲。
その後、御大とベースとキーボードを残して、他のバンドのメンバーが退出する。たまにこの3人編成でライブをやることがあるのだそうで、ここで『ターナーの汽罐車』。いや、こんな編成でやれるような曲あるのかよ、と思っていたのだけど、これがなかなか良くてですね、実にしっくりくるんですな。
そしてバンドのメンバーが戻ってきて、今度は洋楽カバーをやる、と。毎回恒例になっているらしいが、今までずっとマニアックなものばかりやってきたけども、御大も還暦を過ぎて丸くなってきて、もうベタでも客に受ければ良いじゃないか、と思い始めたということでトム・ジョーンズの『It's Not Unusual』。うん、どっかで聴いたことあるような気がするな。
そして「プロテストソングというわけでもないですが」と、『THE WAR SONG』をやって、またバンドのメンバーが引っ込む。これまた恒例になっているっぽい、『ON THE STREET CORNER』シリーズだ。一人多重録音したカラオケをバックに、『SO MUCH IN LOVE』と『Stand by Me』の2曲。ほええやっぱすげえなあ、と思っているうちに『JOY TO THE WORLD』を流しながらバンドが戻ってきて、『クリスマス・イブ』になだれ込んだ。まさかこの曲をやるとは… タツロー師匠、開き直ってますな。
それから『蒼氓』をやるのだけど、これまた途中で歌が変わるシリーズで、『People Get Readyとか『Blowin' In The Wind』とか、あ、メドレーと言えってか。なんかでも、御大が時々入れるおちゃらけも含め、憂歌団のライブを思い出すなあ。
『Get Back In Love』をやってから、「後半は大阪での思い出深い曲をやります」なんて言い出した。後半?いやもうここまでですでに2時間以上経ってまっせ!?
まあとにかく『メリー・ゴー・ラウンド』、そして『LET'S DANCE BABY』になると立ち上がる人多数。何だ何だ?と思っていると曲の途中のとあるタイミングで少なからぬ人々が一斉にクラッカーを鳴らすので仰天した。コアなファンとしてのお約束なのか…
さらに『高気圧ガール』、『CIRCUS TOWN』をやっていったん終了。
アンコールで出てきて、また他人に書いた曲の話をする。もうこの歳になったら(歳の話ばっかりしてた)、キャラが違うとかそんなことはもうどうでも良くなった、なんてことを言って、え、もしかしてまさかの、と思ったらまさに『ハイティーン・ブギ』!
いやこれは… エエもんを観させてもらいました。こんだけでもこのライブ来た値打ちあるわー。
で、やっぱりこれは聴きたいよね、な『Ride On Time』。
最後に御大ひとりで口上述べ、『THE THEME FROM BIG WAVE』をアカペラで歌って本当に終了。
いやあすごかった。まさに名人芸、という感じ。堪能した。3時間超あったがバラエティに富んだ内容で、飽きさせない。御大を遠目に見た感じでは、かなりの猫背で、歩き方もひょこひょこしてて、けっこうなおじいちゃんなのだ。それが歌うともう、バケモンですかあなた、と言いたくなる。何気にギターもすごいしね。
ぜひお元気で長生きしていただきたいものである。

久しぶりに赤いやつを投与

最近、新幹線に乗る前についつい改札内のJuicer Barでミックスジュースを買って飲んでしまうのよな。でもけっこう美味いっすよこれ。

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本日の仕事は埼玉方面にて。池袋で東武東上線に乗り換える前に、駅前で早めの昼食を摂ることにした。
池袋駅の北口あたりはなかなかディープなエリアですな。中国人がたむろしている路地裏で、地下に降りていくちょっと怪しげな「知音食堂」なる中華屋に入ってみることにした。
片言の日本語を喋る、たぶん中国人のおばちゃんが迎えてくれる。これは期待できそうだ。
ということでもちろん麻婆豆腐ランチ。

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これは当たり、ですな。美味かった。そんな死ぬほど辛いわけではないが、ツボを押さえている感じ。落花生が付いてくるのがなんか本場っぽくて良いじゃないですか。

 

さて、仕事は無事に終了し、東京に5時ぐらいには戻れそう。ではここからもう一仕事… とはならないのが俺様の立派なところだ。そんなに働いたらイカン。
先週断念した「アキバの酒場」に某Oさんと行くことにした。
17時オープンと同時に入店し、Oさんに「入りました」とメッセージを送り、とりあえずビールを飲んでいると、升盛りを注文せよ、との返信があった。なんじゃいそれは、と思いつつ注文して来たのがこれ。

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刺身てんこ盛り。これはすごい。ええ刺身でっせ。で380円てあーた。
ほどなくしてOさん登場。どうもお久しぶりです。乾杯。
ぼちぼち酒に切り替える。この店は日替わりで毎日5種類の日本酒が出てくるのだそうだ。すげえ。
Oさん、さらにアジフライとインチキオムレツを注文。インチキオムレツ?

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おお、チキンラーメン入り!だからIn Chicken…
んでまたこのアジフライっちゅうのがですね。こんなのフライにしてしまって良いの?てなアジを使ってて、大根おろしで食すという、実にまあ何と言いますか。骨の唐揚げが付いてくるのもまたポイント高い。アジフライには日本酒よりビールちゃうんか、とおっしゃる向きもあろう。いや実際わたくしもそう思っていた。これはもう、アジフライではない何か、だと思った方がよろしい。まったくけしからん。
半合の日本酒を3杯ほど飲んで、ちょっとええ塩梅になってきたところで、次に行きますか、てなことになって。
今度は「フレンチ食堂 ぶどう」なんて店でワインを飲むことにした。ここで、ほんの数週間前に東京へ転勤してきたTさんも合流。新幹線の予約を20時発から40分ほど遅らせて、さらにぐだぐだ飲んでいるうちにタイムアップとなり、これにて失礼、ということになった。
いやあすごいですな。満喫しました。東京って怖いとこですわホンマ。