野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

また野中かよ

つい最近文庫化されたばかりの「野中広務 差別と権力 (講談社文庫)」を読んだ。

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)


これは読み応えありだった。野中広務という人は、権謀術数と恫喝による強権支配の悪代官なのか、それとも、弱者やマイノリティに対するあたたかい眼差しを持ち、その痛みを真に理解できる一流の政治家なのか、について、様々な事実 -- すでの出版された書籍等に書かれていることから、独自の調査によるスクープと言って良いものまで -- に基づき、語られる。そして権力闘争っていうのはどういうものなのか、というのがちょっとわかったような気がする。こりゃ壮絶だ。