「マークスの山(下) (講談社文庫)」を読み終わった。けっこう長い話だったけど、中だるみもせず、ややこしい話だったけど、見失う事もなく。
- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01/25
- メディア: 文庫
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内容に関して難を言えば、刑事があまりにもたくさん出てき過ぎて、キャラクタを把握しきれなかったことか。準主役の「マークス」も、もう少しなにがしかの説明みたいなもんがあっても良いように思うが、だけど実はこれぐらいのほうが良いのかもしれんな。あと、刑事どうしの連絡を取るためのメインの道具がポケットベルっていうのが、時代を感じるな。1993年発表だもんな。携帯電話といえば、ゴツい無線機みたいなのを肩からぶら下げてたころの話だよ。しかしアレだね、この小説に書かれてることで、多少なりとも本当のことがあるとすれば、警察とか検察っていうのは、なんともえげつない世界だな。
いずれにしても、前にも書いたとおり、今まで読んだ事のあるこの人の本の中で一番面白かった。