もう一年近く前に出ていたのに、ずっと放ったらかしでスマンかった柳君。
やっと読んだよ、「漱石先生の事件簿 猫の巻」。
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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漱石で猫とくればもちろん、「我輩は猫である」。そう、名前はまだ無い。
いやあ楽しい本だ。「猫」を読んだことのある人なら、きっと楽しめる。原作にはいなかった、居候の書生が主役で、猫の替わりに「我輩は猫である」を語り直す、といったような趣向か。苦沙弥先生はもちろんのこと、自称美学者の迷亭君も理学士水島寒月君も健在だ。原作には出てこなかった、あるいはあえて取り上げられなかった諸々の事件について、あらためて謎解きをするわけだが、読みながらついついにやけてしまって、電車で読むのに難儀した。
ところで「猫の巻」っていうことは、続編が？
