講談社現代新書では、今まで何度か失敗したことがある。「はじめての超ひも理論」とか、「ドゥルーズの哲学」とか。一方では、「生物と無生物のあいだ」や「落語の国からのぞいてみれば」のような名著もある。さて今回は、「ソシュールと言語学」に挑戦だ。
- 作者: 町田健
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 新書
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今回は、「引き分け」ぐらいかな。何と勝負してるのか知らんが。
結局何だ?ランガジュ=ラング+パロールなの?ラングはシニフィアンか?んで、単語そのものには意味が無い、体系の中で他の要素との関係においてのみ意味が決まる、それが構造主義ってか?ふーん、わかったようなわからんような話やな。
あでも、なぜコトバが変異を起こすのか、ていうあたりは面白い話よね。人間はかならず、他人と同じように振る舞いたい、でも同時に他人と同じのはイヤ、ていう矛盾した欲求を抱えている。そのためにコトバが変異を起こしていくのだ、てね。この「違うのはイヤだけど同じのもイヤ」っていうのは、確か鷲田せんせいの本にも書いてあったな。たしか「てつがくを着て、まちを歩こう」だ。そこだけ妙に覚えてる。